Life with Cats
Yuki Tonomura

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みなさんの愛猫が創作の源泉となり
愛猫を
アートにするプロジェクト

​私が生まれた時、母の実家に猫は居ただろうか。記憶は定かではないが、近くに住んでいた母方の祖父母宅には常に猫が居たように記憶している。母から「昔、おじいちゃんが木に登って下りられなくなった山ちゃんを助けに行ったのよ」と猫エピソードを聞かされていた。そして実家も然り。私が初めて猫と暮らした記憶は幼稚園の時。迷い猫の鉄平くんを飼うことになり、よく一緒に寝ていた。小学生の時には、拾われ猫の金ちゃんと銀ちゃん兄妹が来た。ボーとしているオス猫の金ちゃん、金目と銀目で幸せを呼ぶ猫と言われたメス猫の銀ちゃんとよく遊んだのだ。

猫と私

この三匹は事故や病気で早く亡くなってしまったが、私の記憶に鮮明に残っている。その後は里親さんから譲り受けた牛男くん、玄関にひょっこりやって来たコブ平くんと長く暮らした。そして、実家を出てからも猫との暮らしが忘れられず、手太朗を譲り受けた。里親さん宅でケージの中に入っていた生後六か月程度の彼。他のどの猫よりもシャーシャー威嚇していて、きっと貰い手ないな、と思い連れて帰ることに決めたのだ。初めて自分の全責任で飼った猫であり、私の山あり谷ありの時期を一緒に過ごしたとても思い入れの強い猫だ。

彼は晩年、主人、息子、娘にも可愛がられ、2019年秋、もうすぐ十四歳という時に亡くなった。そして、2020年、我が家にやってきたのが、霞ヶ浦で箱に入って捨てられていたところ、親切な方に拾われた青太とすみれ兄妹。知り合いの紹介で生後四か月くらいの二匹を譲り受け、今では家族の誰にとってもなくてはならない存在だ。

猫のいる暮らし。

​それは具体的に何が、ということは難しいが、きっと一緒に暮らした人には分かる幸せな時間。

居るだけで、寝てるだけて、食べてるだけで。

 外村 友紀